
私達の長男は生後すぐにアトピー性皮膚炎を発症しました。
全身が真っ赤にただれ、かゆみと痛みにむずかる息子を何とか楽にしてあげようと、当時の私達はいろいろ苦労しました。
母乳の中にアレルゲンが含まれている、との小児科医の診断にもとづき、妻・カオルが唯一息子への悪影響が無いと判明していたサツマイモしか食べない日々を数ヶ月に渡って続けたこともあります。
あの頃の、やせて青白く精気の悪い顔をしたカオルと、ひどい顔で無邪気に笑う息子を思い出すと、今でも涙がわいてきます。
生まれつきアレルギー体質なのかアトピーが引きがねになったからなのか、息子は小児ぜんそくも患っていますし、植物や動物の毛など数種類のモノにアレルギー反応を起こします。
成長とともに抵抗力が増し、幸いにも小学生となった今では、それぞれの症状はかなり落ち着いています。でもまたいつひどい状態になるか、わかりません。
そんな日々を過ごして来たにもかかわらず、私達は最近まで、アトピーやアレルギーと住宅の関係について、深く考えて来ませんでした。もちろん、アトピーやアレルギーの原因が住宅にあるとは断言できませんし、食物や日用品が体調に大きな影響を及ぼす、ということは知っています。息子のアトピーをきっかけに、食品添加物や合成洗剤についても少しは勉強しました。
病気や体調不良の原因は一つだけではありません。
でも、「家」が原因で体調を悪くしている人は確かにいて、それを抑止するために作られた法律を忠実に守っても、現時点では本当に有効だとは言い切れない、と知りました。
そんな現実を、真実を知ってしまった以上、もう今までのようなオシャレだとか機能的だとか○○っぽいとか、そんなことばかりに気を取られてリフォームの仕事を続けていくことはできません。
今でこそ、流行りのように「LOHAS」という言葉が使われますが、私達は息子との付き合いの中で、自然にLOHASを意識して来たように思います。せっかくそれに気付いたのだから、あらためて、実践して行く努力をするべきだ、と確信しています。
健康な人が健康なまま過ごせて、デリケートな人にも優しい。
そんな家を作る方法があります。
もちろん、リフォームで作ることも可能です。
私達はそういう家づくりのためのリフォームをしていきます。
元気に成長してくれている息子に話しても恥ずかしくない仕事をするために。
私達にかかわってくれた人達が健康で快適に暮らせるように。
そして、私達を含め、たくさんの「家族」が幸せを感じられるように。